人が罠にハマるワケ

人はなぜ“罠”にハマるのか
― 自衛隊とコンサルで見てきた現実 ―

自衛隊にいた頃も、今の職場でも、ずっと不思議に思っていることがあります。

なんで、こんなに頭のいい人たちが、同じようにハマるんだろう。


場所が変わっても、起きていることは同じ

自衛隊時代、ネットビジネスや詐欺まがいのものにハマる部下を何人も見ました。

真面目で、責任感があって、ちゃんと努力できる人たちです。

むしろそういう人ほど、「気づいたら深く入り込んでいた」というケースが多かった。

で、今の職場でも同じです。

年収も高くて、役職もあって、普通に頭が切れる人たち。

それでも、数十万とか、時にはそれ以上のお金を失っている。

個人だけじゃなくて、企業でも似たようなことが起きます。

環境が変わっても、起きていることはほとんど同じです。


これ、珍しい話ではない

こういう話、感覚的には「たまにある話」に見えるかもしれません。

でも、実際はそうでもありません。

警察庁の統計では、詐欺被害は毎年数百億円規模で発生しています。:https://www.npa.go.jp/bureau/criminal/souni/tokusyusagi/hurikomesagi_toukei2023.pdf

しかもこれは、表に出ている分だけ。

被害にあっても誰にも言わない人や、企業として公表しないケースも多いので、
実際にはもっと多いと言われています。:https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/assets/consumer_research_cms2

つまり、「どこか遠くの話」ではないです。


なぜ、こういうことが起きるのか

ここが一番大事なポイントです。

人は、弱いからハマるわけじゃない。

むしろ、

  • ちゃんと考える
  • 行動力がある
  • 将来を良くしたいと思っている

そういう人ほど、入り口に立ちやすい。

なぜかというと、

人の判断を動かす“流れ”が、最初から設計されているからです。


「気づいたら進んでいる」ように作られている

多くの場合、いきなり騙されるわけではありません。

流れはだいたいこうです。

  • 興味を引く(AIで稼げる、簡単にできる)
  • 安心させる(無料、初心者向け、サポートあり)
  • 信頼させる(実績、体験談、コミュニティ)
  • 行動させる(限定、今だけ、早い者勝ち)

一つ一つは、そこまでおかしくない。

でもこれが積み重なると、
「気づいたら決断している」状態になります。


AI副業も、この延長にある

最近よく見るAI副業も、構造はほぼ同じです。

違うのは、

「AI」という言葉で説得力が上がっていること

だけです。

「AIがやるから簡単」
「誰でも再現できる」

そう思わせることで、
最初のハードルが一気に下がる。

あとは同じ流れに乗せられていくだけです。


「自分は大丈夫」が一番危ない

多くの人が、

「そんなのに引っかかるわけがない」

と思っています。

自分もそうでした。

でも実際には、ここが一番危ないポイントです。

構造を知らないまま「大丈夫」と思っている状態は、
無防備とあまり変わらない。


だから、この話を書いています

自分の本業はセキュリティコンサルタントです。

ただ、ずっと思っていることがあります。

「ここ、守られてなさすぎじゃないか?」

システムは守る。
ルールも作る。

でも、人の判断の部分はほぼ放置されている。

だから同じことが繰り返される。

このブログでは、

人がどうやってハマるのか、その“構造”を言葉にする

ということをやっていきます。

それを知っていれば、少なくとも距離は取れるので。

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ABOUT US
りすまる元へっぽこ陸自幹部
元陸自幹部、現在は民間企業のコンサルタント。30代半ばで自衛隊から転職しました。自衛官の転職、生成AIの実務活用、組織や会社員としてのサバイブ術を、自分自身の失敗や試行錯誤をもとに書いています。